発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004013566
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著者等の施設では9例に対し切除療法を施行した.腫瘍栓先進部を画像診断や術中超音波にて正確に同定し,先進部位により肝上部下大静脈のテーピングの位置を三つに分類した.横隔膜下までに腫瘍栓先進部がとどまる例では腹腔内におけるTHVEの方法で切除可能で,横隔膜上まで腫瘍栓が進展し右房に達していない例では,横隔膜,心嚢を切開し心嚢内での下大静脈処理によりTHVEを施行し切除しうるが,右心房内に達する例では人工心肺を用い開心術下に摘除する必要がある.これらの症例は術死・在院死ともなく5年生存率は26%であり,切除可能例においては積極的な外科的切除を施行すべきと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003