発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004013565
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門脈浸潤を伴う肝細胞癌は手術可能であっても予後不良である.手術不能例では更に悪く,余命数ヵ月であった.しかし近年,5-FUを中心とした肝動注化学療法が再びみなおされ,その奏効率が3割を超えるようになった.特に,interferon α併用の肝動注療法はいくつかの施設で施行され,約5割の奏効率が確認されている.又,奏効例の予後は肝切除のそれを凌駕している.そこで,これらのことを踏え,Vp3以上の門脈腫瘍栓合併肝細胞癌に対する肝動注化学療法の治療成績を述べ,あわせて今後の問題点についても述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2003