他科との連携手術-知っておくべき最新の知識
呼吸器外科、心臓・血管外科との連携 肝癌の心大血管内腫瘍栓
波多野 悦郎
1
,
三和 千里
,
富山 浩司
,
西田 久史
,
成田 匡大
,
石井 隆道
,
吉澤 淳
,
八木 真太郎
,
秦 浩一郎
,
田浦 康二朗
,
藤本 康弘
,
小川 晃平
,
小倉 靖弘
,
上本 伸二
1京都大学 肝胆膵・移植外科
キーワード:
下大静脈
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
心臓腫瘍
,
生存率
,
流血中腫瘍細胞
,
チーム医療
Keyword:
Hepatectomy
,
Heart Neoplasms
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Neoplastic Cells, Circulating
,
Patient Care Team
,
Vena Cava, Inferior
,
Survival Rate
pp.1437-1442
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012088461
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肝癌に伴う下大静脈腫瘍栓(Vv3)の存在は、迅速な対応が要求されるが、他臓器転移がなく肉眼的治癒手術が可能であれば、Vv3でも比較的良好な予後が期待できる。腫瘍栓先進部の位置により手術手技は異なる。胸腔内下大静脈にまで腫瘍栓が進展する場合は心臓・血管外科医の協力が必須である。また、全肝血流遮断が長時間に及ぶことが予想される場合や、全肝血流遮断で循環動態の維持が困難である場合はバイパスが必要となり、心臓・血管外科医との密接な連携が要求される。
©Nankodo Co., Ltd., 2011