発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004013567
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肝移植はウイルス性慢性肝疾患をも根治する肝細胞癌の理想的な治療法であり,なかでも生体肝移植はグラフトの個人性やその即時性から脳死肝移植よりも適している.著者等の施設では術前診断5cm以下,5個以下という適応基準にしたがって肝細胞癌に対して生体肝移植を施行し,その治療成績は2年生存率84%と良好であった.今後,ドナーの絶対的安全性の確保,レシピエントの合併症死率の可及的低下を達成しつつ,生体肝移植独自の適応基準を確立することが必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2003