発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003304846
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68歳男.心窩部痛を主訴とした.胃癌,所属リンパ節として検索した組織内に偶然に発見し得た傍神経節腫(paraganglioma)例であった.腫瘍の大きさが17×8mmで調べ得た限りでは最小であった.組織学的には豊富な胞体を有し,円形,多角形核からなる細胞が胞巣状に増殖しており,胞巣周囲には毛細血管と支持組織がとり囲むZellballen類似構造を認めた.腫瘍細胞はneuron specific eenolase(NSE)にび漫性,synaptophysinにも陽性を示しparagangliomaと診断された.核分裂像は10視野に1個程度であり,悪性度は低いものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003