発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016298056
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72歳男性。維持透析中であった。今回、嘔気を主訴に受診、上部消化管内視鏡検査で胃体上部小彎側にSM高度浸潤を疑う0-IIa+IIc病変を認め、生検にてtub1~2と診断され、手術目的で消化器外科へ紹介となった。受診時の上部消化管内視鏡および生検結果ほか、胃透視、腹膜骨盤CT所見よりcStage IAの胃癌と診断され、全身状態や併存疾患を考慮し、腹腔鏡補助下に噴門部胃切除をはじめ、D1郭清、食道-残胃吻合を施行した。その結果、術当日のみ集中治療室管理を行い、第2病日目より透析を開始、患者は合併症なく第17病日目に軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016