発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003141052
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外科領域の抗菌薬の使用は,その目的が「術後感染予防」であるのか,「感染治療」であるのかを明確に意識することがまず必要である.加えて,新しい抗菌薬ばかりを使用するのではなく,臨床症状や宿主である患者の全身状態を考慮して,なるべく古い薬剤から使用することが重要である.現在,問題となる耐性菌はMRSAと緑膿菌であるが,VCM,TEICOなどの切り札が存在するMRSAに比べて緑膿菌は多剤耐性化がすすんでいる.新しい試みとして,サイクリング療法が紹介されており,今後の検討に期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2002