発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003071191
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76歳男.右間歇性破行と労作時胸痛が出現し,陳旧性心筋梗塞及び労作性狭心症と診断された.翌年,超音波検査で腹部大動脈瘤と両下肢慢性閉塞性動脈硬化症(ASO)を指摘さた.CTで腎動脈下腹部大動脈瘤と両側総腸骨動脈瘤・右外腸骨動脈瘤を認め,更に右総腸骨動脈から近位膝窩動脈迄の閉塞と左総骨動脈狭窄を認め,手術目的で入院となった.術直後より両下肢冷感は消失し,APIも改善を得て,術後13日目より歩行を開始した.間歇性破行もなく経過良好であったが,術後22日目歩行時転倒し硬膜下血腫を生じ,意識レベル低下,成人呼吸促迫症候群となり呼吸不全で術後36日目に死亡した
©Nankodo Co., Ltd., 2002