発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003071175
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
急激な腹痛・腰背部痛,そしてショック(血圧80mmHg以下)・意識消失があり,更にエコーで動脈瘤の三徴がそろえば破裂瘤と診断(迅速診断法)し,ただちに手術を行う.とくに瘤前面の低エコー像が破裂所見として重要である.治療においては,開腹での大動脈遮断が最も速く確実で,瘤壁を確認しつつ,瘤前面に沿った最小限の剥離で術中損傷を防ぐ.破裂例は出血との戦いで救命を第一とし,"理想的な手術(下腸間膜動脈・閉塞動脈の再建や内腸骨動脈瘤切除)"は第一選択ではない
©Nankodo Co., Ltd., 2002