発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003071192
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
50歳女.左乳房腫瘤を主訴に近医を受診し,左乳癌と診断された.骨シンチグラフィーで胸骨転移を認めたため,術前化学療法としてCEF療法を2サイクル行った.化学療法後の白血球減少が回復するのを待って,局所制御を目的に胸筋温存乳房切除術Bt+Ax(Auchincloss)を施行した.組織病理学所見などから小葉癌由来で細胞質内小腺腔型の乳腺原発印環細胞癌と診断した.TAMの経口投与を開始し,化学療法として5'-DFURの経口投与と骨転移に対してpamidronate月2回の点滴を開始したが,腫瘍マーカーが上昇したため,化学療法をCPA,5'-DFUR,MPA8の経口投与に変更した.腫瘍マーカーはと下降し,治療は有効であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002