発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002087769
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直腸癌に対して低位前方切除術を受けた75歳以上の患者21例の周術期危険因子(術前合併症,術前心肺機能,術中出血量,術後合併症など)を65~74歳の患者36例と比較検討した.その結果,術前合併症として循環器疾患を有する者が75歳以上群で多かった以外には各因子とも両群間に有意差はみられなかった.又,75歳以上で重篤な術前合併症を有する者でも的確な治療を行うことで耐術可能となっていた.これらのことから,高齢者であっても術前に十分な評価を行い,必要に応じて投薬治療などを施せば根治手術の適応になり得ると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2001