下部直腸癌の診断と治療 最近の進歩
下部直腸癌の治療 低位前方切除
西川 晋右
1
,
青木 計積
,
森田 隆幸
,
小山 基
,
村田 暁彦
,
袴田 健一
1青森県立中央病院 がん診療センター外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
外科用ステープラー
,
腫瘍再発
,
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
治療成績
,
低位前方切除
Keyword:
Medical Illustration
,
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Surgical Staplers
,
Rectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.151-156
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116194
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下部直腸癌に対して積極的に低位前方切除術が行われるようになり、その適応拡大が図られている。その場合、癌の根治性と術後機能の両面から検討を加える必要がある。根治性を求めるためには、適正な肛門側断端(distal margin)までの距離や局所再発の危険因子に関する臨床的研究に基づいて、腫瘍の分化度、壁深達度、リンパ節転移の状況を見定めて方針を決定する必要がある。また、排便機能温存手術という概念の中で、機能的な限界がどこにあるのか、これらの問題を解決しながら本術式の適応を拡大すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2009