鏡視下手術におけるcontroversy 積極的な立場vs慎重な立場
直腸癌に対する低位前方切除術 積極的な立場
熊本 浩志
1
,
國場 幸均
,
佐藤 武郎
,
小澤 平太
,
旗手 和彦
,
中村 隆俊
,
小野里 航
,
井原 厚
,
渡邊 昌彦
1北里大学 外科
キーワード:
開腹術
,
生存率
,
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
最小侵襲手術
,
低位前方切除
,
トロカール
Keyword:
Laparotomy
,
Laparoscopy
,
Surgical Instruments
,
Rectal Neoplasms
,
Survival Rate
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
pp.653-657
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007243109
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直腸癌に対する腹腔鏡下直腸低位前方切除術は徐々に普及しつつあるが、いまだコンセンサスの得られた治療とはいいがたい。術野展開、とくに2次元画面からの立体解剖の再構築や、肛門側の切離・吻合の困難性など問題点も多々ある。しかし、手技・器具の進歩に伴い、適応も徐々に拡大されている。腹腔鏡下手術の拡大視効果の良好な視認性は、低侵襲性とともに骨盤外科における大きなメリットである。今後は、安全性を検証しつつ、手技を定型化し、施設の技量に合せた適応拡大が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007