消化器癌併存症-周術期の対処法
低位前方切除の周術期管理
小川 真平
1
,
板橋 道朗
,
廣澤 知一郎
,
橋本 拓造
,
番場 嘉子
,
亀岡 信悟
1東京女子医科大学 第二外科
キーワード:
手術創離開
,
人工肛門造設術
,
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
リンパ節郭清
,
周術期管理
,
低位前方切除
Keyword:
Lymph Node Excision
,
Laparoscopy
,
Surgical Wound Dehiscence
,
Rectal Neoplasms
,
Perioperative Care
pp.1074-1079
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012337946
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併存症を有する直腸癌患者の低位前方切除術の治療方針および手術のポイントについて解説した。併存症を有する患者は、術後合併症が多く重篤化する可能性が高いため、厳重な周術期管理が必要である。手術に関連した合併症は、術中操作や術後管理法が関係していることが多く、きめ細やかな配慮や工夫が必要である。合併症の一つである縫合不全を回避するためには、吻合部の過緊張や血流減少に注意する。また、発症し感染症が重篤化する可能性が高い場合は、安全性や確実性を優先したdiverting stoma造設を考慮する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012