発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002021338
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78歳女.右側腹部腫瘤と疼痛を主訴に当院外科紹介となる.腹部単純X線検査では腫瘤陰影ははっきりせず,石灰像も認めず,腹部CT検査で盲腸から上行結腸の内側に接して径9cm大の嚢胞状腫瘤を認めた.腫瘤内には石灰化・空気を認め,膀胱と同程度のCT値を示した.これらの所見より腹腔内膿瘍の診断で手術を施行,順調に経過し,術後11日目に退院した.虫垂の粘液性嚢胞腺癌から発生した比較的稀な後腹膜偽粘液腫であった
©Nankodo Co., Ltd., 2001