総説
虫垂腫瘍ならびに腫瘍類似疾患のCT所見
前田 陽子
1
,
豊田 尚之
,
松浦 範明
,
太刀掛 俊浩
,
三好 裕美
,
清水 洋祐
,
田代 裕尊
,
倉岡 和矢
,
谷山 清己
,
粟井 和夫
1国立病院機構呉医療センター中国がんセンター 放射線診断科
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
腫瘍侵入性
,
漿膜炎
,
鑑別診断
,
浮腫
,
腺癌
,
腺腫
,
虫垂炎
,
虫垂腫瘍
,
神経内分泌腫瘍
,
嚢胞腺癌-粘液性
,
嚢胞腺腫-粘液性
,
腹部CT
Keyword:
Appendiceal Neoplasms
,
Adenoma
,
Adenocarcinoma
,
Carcinoid Tumor
,
Appendicitis
,
Edema
,
Diagnosis, Differential
,
Neoplasm Invasiveness
,
Serositis
,
Cystadenocarcinoma, Mucinous
,
Neuroendocrine Tumors
,
Cystadenoma, Mucinous
pp.1231-1238
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017061319
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以前は良性と考えられていた虫垂の粘液性腫瘍が、2010年のWHO分類から低異型度虫垂粘液性腫瘍(LAMN)として新たに悪性腫瘍に分類された。周囲脂肪織濃度上昇のない場合、緊満感があればLAMNを、緊満感に乏しければ腺腫や粘膜下浮腫を疑う。虫垂に不整な壁肥厚や充実成分を認めた場合、悪性病変として腺癌、杯細胞カルチノイド、神経内分泌腫瘍、悪性リンパ腫を疑う。LAMNや類似する前癌病変、その他の虫垂腫瘍や腫瘍類似疾患の診断におけるCT所見について概説した。
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