発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017404477
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55歳女性。突然の背部痛を主訴に近医を受診し、造影CTにてStanford A型急性大動脈解離を指摘され、手術目的で当院へ転院となった。入院時、BMIは51.2と高度肥満を呈し、Stanford A型急性大動脈解離に対する上行弓部大動脈置換術直後に重症低酸素血症をきたした。高頻度ジェット換気(HFJV)を使用したところ、HFJV使用3時間で循環動態は安定し、開始3日後にHFJVを離脱することができた。その後は理学療法を行うことで徐々に酸素化能が改善し、術後19日目には人工呼吸器から離脱でき、合併症なく、術後74日目に軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017