局所進行肺癌の治療と成績
椎体浸潤肺癌に対する椎体合併切除の経験
岡 壮一
1
,
田中 文啓
1産業医科大学 第2外科
キーワード:
腫瘍侵入性
,
脊椎腫瘍
,
腺癌
,
肺腫瘍
,
扁平上皮癌
,
後向き研究
,
治療成績
,
未分化癌
,
肺癌-小細胞
,
Kaplan-Meier法
,
椎体
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoma
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
,
Spinal Neoplasms
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Small Cell Lung Carcinoma
pp.927-931
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017404471
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当院で2011年以降に経験した椎体浸潤肺癌に対する椎体合併切除8例(男性6例、女性2例、平均年齢61.1歳)について検討した。術前治療は肺尖部胸壁椎体浸潤肺癌(SST)の2例に対し化学放射線治療を施行した。椎体切除範囲は全椎体切除が2例、半椎体切除が2例、横突起切除が4例であった。術後合併症は6例(75%)で認めたが、手術関連死亡はなく、全例が自力歩行で自宅退院した。術後補助化学療法は2例に行われた。術後経過は5年無再発生存率が37.5%、5年全生存率が75.0%であった。再発は5例で認め、再発形式はSSTの2例が局所再発、他の3例は遠隔転移再発であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017