局所進行肺癌の治療と成績
T4肺癌切除症例の検討
呉 哲彦
1
,
新居 和人
,
横見瀬 裕保
1香川大学 呼吸器・乳腺内分泌外科
キーワード:
危険因子
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
血管腫瘍
,
後向き研究
,
治療成績
,
Kaplan-Meier法
,
TNM分類
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Risk Factors
,
Pneumonectomy
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Vascular Neoplasms
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.903-907
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017404467
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T4局所進行肺癌切除症例50例の術後成績について検討した。その結果、全体の5年生存率は35.6%であった。単変量解析では、T4の理由が大血管浸潤であることが予後不良因子であった。今回の検討から、現時点での進行肺癌T4の手術適応は縦隔浸潤(脂肪組織、大血管浸潤、椎体)に加えて、PM2因子でN0-1症例が対象となると考えられた。また、合併症と死亡率は比較的高かったことから、手術手技の向上や、治療計画段階での慎重な適応評価が必要であると示唆された。
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