臨床経験
腸型肺腺癌
庄村 心
1
,
鈴木 仁之
,
矢田 真希
,
近藤 智昭
1三重県立総合医療センター 呼吸器外科
キーワード:
鑑別診断
,
腺癌
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
免疫組織化学
,
Tegafur-Uracil
,
胸部CT
,
PET-CT検査
Keyword:
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Adenocarcinoma
,
Diagnosis, Differential
,
Immunohistochemistry
,
Lung Neoplasms
,
Pneumonectomy
pp.779-781
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017338840
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59歳男。主訴は検診での胸部異常陰影であった。胸部CTにて右下葉に椎体に接する23mm大の結節影を認め、PET-CTにて結節に一致する集積を認めた。その他遠隔転移を疑う病巣は認めず、原発性肺癌の疑いで手術により右下葉切除術とリンパ節郭清を施行した。病理組織学的に高円柱上皮が腺管を形成し、免疫組織化学的にTTF-1陽性、CK-7陽性、CK-20陽性であった。術後の腹部スクリーニング検査にて大腸の腫瘍性病変は認めず、腸型腺癌と診断した。Tegaful/uracilの化学療法を施行し、術後1年現在再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2017