発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015390530
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22歳男。胸痛を主訴に当院緊急入院となった。入院時CT所見より、前縦隔奇形腫の穿破を疑い、緊急手術を行った。術中所見では前縦隔腫瘍の胸腔穿破が確認され、腫瘍とともに固着した上大静脈、心膜、右横隔神経を合併切除し、欠損部は自己心膜パッチで修復した。病理組織学的に縦隔成熟奇形腫の胸腔内穿破であり、術後経過良好にて第12日目に退院した。術後半年の現在、無再発経過中である。
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