発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009234156
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無症状の縦隔成熟型嚢胞奇形腫6例(男性1例、女性5例、平均年齢36.3歳)を対象に内容物吸引併用胸腔鏡下摘出術を行い、その治療成績について検討した。1)腫瘍の部位はすべて前縦隔で、右側が2例、左側が4例であった。2)手術時間は平均143分、術中出血量は平均103ml、ドレーン留置期間は平均2日で、全例が経過良好で術後1週間以内に退院となった。3)1例で術後1ヵ月に無菌性の胸膜炎を合併したが、胸腔穿刺にて改善し、その他5例は合併症を認めなかった。尚、術後経過観察期間は平均3.4年であり、再発は認められていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009