発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015390522
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74歳女。胸痛を主訴に当院を受診し、胸部CTにてStanford B型急性大動脈解離と診断のもと保存的治療を行った。治療後も当科外来で経過観察中であったが、2年半年後のCTにて瘤径の拡大傾向を認めたため、手術目的に入院となった。入院時の胸部CTで上行~弓部~下行大動脈(横隔膜近傍まで)の広範囲胸部大動脈瘤を認めたため、ET法を用いた弓部大動脈全置換術を先行させ、第47病日に胸部ステントグラフト内挿術を二期的に行った。術後13ヵ月経過した現在、エンドリークは認めず、順調に経過している。
©Nankodo Co., Ltd., 2015