発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014188469
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症例は77歳女性で、腰背部痛、嘔気、嘔吐を主訴に、近医の精査でStanford A型急性大動脈解離を指摘され、当院救急搬送となった。造影CTにて逆行性Stanford A型急性大動脈解離と診断し、上行大動脈人工血管置換および大動脈弁置換術を施行した。術後の造影CTでは遠位弓部大動脈および胸部下行大動脈のエントリーおよび偽腔血流の残存を認め、大動脈径が40mmに達していたことから、初回手術から20日後にTEVARによるエントリー閉鎖を行った。閉鎖後は特に合併症なく経過し、TEVARから3ヵ月後のCTでは偽腔はほぼ消失し、良好な結果を得た。
©Nankodo Co., Ltd., 2014