手術の工夫
大動脈弁置換術後に自己弁再利用Bentall手術を行った大動脈炎症候群
國友 隆二
1
,
森山 周二
,
田中 睦郎
,
川筋 道雄
1熊本大学 心臓血管外科
キーワード:
大動脈炎症候群
,
大動脈弁
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
三次元イメージング
,
人工弁置換術
,
臓器温存療法
,
Bentall手術
,
胸部CT
Keyword:
Aortic Arch Syndromes
,
Aortic Valve
,
Aortic Valve Insufficiency
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Organ Sparing Treatments
pp.1070-1073
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015042049
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大動脈炎症候群患者に対する心臓大血管手術では、炎症の再燃に伴う人工弁縫合不全や吻合部仮性瘤などの合併症がしばしば問題となる。今回著者等は、大動脈弁置換術後13年経過したところで人工弁劣化に伴う大動脈弁逆流と大動脈基部および上行大動脈の瘤化を認めた大動脈炎症候群患者の手術を経験した。患者は44歳女性、13年前の手術では自己弁を補強材料として温存・利用したintravalvular implantation techniqueが施行されており、今回の手術では、温存されていた自己弁を再利用したBentall手術を行い、良好な結果が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014