臨床経験
開心術後Candida縦隔洞炎に対する局所陰圧閉鎖療法
福永 直人
1
,
西矢 健太
,
左近 慶人
,
小西 康信
,
中村 健
,
佐地 嘉章
,
金光 ひでお
,
小山 忠明
1神戸市立医療センター中央市民病院 心臓血管外科
キーワード:
Candida albicans
,
カンジダ症
,
Fluconazole
,
縦隔炎
,
大動脈弁狭窄症
,
開心術
,
術後感染症
,
陰圧閉鎖療法
,
胸部CT
Keyword:
Aortic Valve Stenosis
,
Candida albicans
,
Candidiasis
,
Mediastinitis
,
Fluconazole
,
Negative-Pressure Wound Therapy
pp.1013-1016
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015008986
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症例は82歳男性で、転倒による腰椎圧迫骨折、肺炎治療で入院加療中であった。経胸壁心エコー検査で重症大動脈弁狭窄を指摘され、突然心室細動となり心肺蘇生を行った。その後、心拍再開と心室細動を繰り返すため経皮的心肺補助装置(PCPS)を開始した。重症大動脈弁狭窄が原因と考えられ、緊急手術を行った。PCPS下に手術を開始し、胸骨正中切開でアプローチし、上行大動脈送血、右房脱血で人工心肺を開始し、順行性心筋保護液灌流で心停止を得た。CUSAなどを使用し、弁尖を切除し生体弁置換術を行った。感染の再燃は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2014