発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013257867
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81歳女。高血圧経過中に胸部X線検査にて左肺の異常陰影と内臓逆位を認めた。胸部CTでは内臓正位の鏡面像を呈し左S4と左S2にスリガラス状結節影を認め、気管支鏡下生検で腺癌と診断され、左中葉肺腺癌および左上葉肺癌と診断した。術前に3次元CTにより脈管の分枝形態をほぼ確実に把握し、術者の立ち位置や皮膚切開は内臓正位例における手術と同様に行い胸腔鏡下切除術を施行した。病理組織学的にどちらの腫瘤も乳頭状パターンと中小管状パターンが混在した高分化混合型腺癌であり、術後7日目に近医転院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013