連載
連想心電図 波形と疾患のロジック 実践編 疾患から波形を見つめる 植込み型デバイスの心電図を読む
平山 康高
1
,
長谷部 直幸
1北晨会恵み野病院 循環器内科
キーワード:
洞不全症候群
,
解剖学
,
失神
,
心臓刺激伝導系
,
人工心臓ペーシング
,
心電図
,
心房
,
人工ペースメーカー
,
突然死-心臓
,
心耳
,
房室ブロック
Keyword:
Anatomy
,
Cardiac Pacing, Artificial
,
Electrocardiography
,
Heart Conduction System
,
Heart Atria
,
Pacemaker, Artificial
,
Syncope
,
Sick Sinus Syndrome
,
Death, Sudden, Cardiac
,
Atrial Appendage
,
Atrioventricular Block
pp.669-676
発行日 2017年6月9日
Published Date 2017/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017260973
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はじめに
1950年代後半に完全植込み型の永 久ペースメーカが実用化され,洞不全 症候群や房室ブロックなどの徐脈性 不整脈に対して失神や心臓突然死が 予防可能な時代となり,その後半世紀 以上が経過しました。デバイスの進歩 や植込み手技の改良により,現在さま ざまなペーシング部位が提唱されてい ますが,それらを示した解説書は本屋 さんで探してもなかなか見当たりませ ん。そこで本稿では,ペーシングリー ドの留置部位の違いにより,どのよう な波形の違いがみられるかを,同一症 例でみた12誘導心電図で提示したいと 思います。なお,リードを適切に留置 するためには右房・右室の解剖を理解 することが必要です。詳細はページの 関係で解説を省きますが,概略は図1 を参照して下さい。
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