新時代の不整脈診療 突然死をいかにして防ぐか
非薬物療法 治療するうえでのポイント ペースメーカーの種類と適応となる不整脈を知る
中井 俊子
1
1日本大学 医学部内科学系循環器内科学分野
キーワード:
洞不全症候群
,
人工心臓ペーシング
,
心ブロック
,
心房細動
,
不整脈
,
人工ペースメーカー
,
機器機能不全
Keyword:
Arrhythmias, Cardiac
,
Atrial Fibrillation
,
Cardiac Pacing, Artificial
,
Equipment Failure
,
Heart Block
,
Pacemaker, Artificial
,
Sick Sinus Syndrome
pp.513-517
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008289961
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ペースメーカーは当初、高度な徐脈による生命の危険や血行動態の改善を目的として開発されたが、以後目覚しい発展を遂げ、単に心拍数を確保するためのツールではなく、運動時や緊張時に心拍数を増加させ、より生理的な作動設定ができるようになってきた。近年では、生命維持の観点からだけではなく、生活の質(QOL)の向上に視点を変え、心不全による症状を改善することを目的としたペースメーカーシステムも出現した。ここでは、日常診療で一般的に使用されている基本的なペースメーカーについてわかりやすく解説し、日常の診療に役立つ情報を提供したい。
©Nankodo Co., Ltd., 2008