小型肺癌の治療戦略とその成績
潜在的進行小型肺癌(cT1N0-pN1/2)に対する胸腔鏡下手術の治療成績
遠藤 哲哉
1
,
遠藤 俊輔
,
長谷川 剛
,
塚田 博
,
手塚 憲志
,
山本 真一
,
大谷 真一
,
斉藤 紀子
,
金井 義彦
,
手塚 康裕
,
中野 智之
,
光田 清佳
1自治医科大学 呼吸器外科
キーワード:
抗腫瘍剤
,
縦隔腫瘍
,
腫瘍再発
,
リンパ行性転移
,
腺癌
,
肺切除
,
肺癌-非小細胞
,
アジュバント化学療法
,
生存分析
,
治療成績
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
TNM分類
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Mediastinal Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Neoplasm Staging
,
Pneumonectomy
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.42-45
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012214655
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潜在的進行小型肺癌(cT1N0-pN1/2)に対する胸腔鏡下手術(VATS)の治療成績について報告した。VATS肺葉切除を完遂した非小細胞肺癌例のうち、cT1N0M0かつR0の356例を対象とした。郭清リンパ節の個数は、pN1例22.9±11.8個、pN2例24.2±9.6個であった。プラチナ製剤を含む2剤の術後補助化学療法をpN1の21例中10例、pN2の51例中39例に施行した。術後3年生存率はpN1/2例79%、pN1例93%、pN2例73%、3年無再発率はpN1/2例68%、pN1例78%、pN2例63%であった。再発・遠隔転移は全体で36例に認め、pN1が8例、pN2が28例であった。肺門・縦隔リンパ節に再発したのは25例で、うち23例はND2a-2の郭清領域の残存リンパ節に再発した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012