発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012171417
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51歳男性。既往歴として36年前に大動脈縮窄に対するパッチ大動脈形成術があった。今回、背部痛と背部違和感を主訴に前医を受診、CTにて下行大動脈の嚢状瘤を指摘され、精査加療目的で著者らの施設へ入院となった。所見では胸部X線にて心胸郭比は52%で、左第1弓の突出が認められた。更にCTおよび大動脈造影では下行大動脈のパッチ大動脈形成部位に一致する嚢状動脈瘤が認められた。以上より、治療としてステントグラフト内挿術を施行したところ、術後の経過は良好で、術後14日目に患者は軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012