発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012171410
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55歳男性。糖尿病にて著者らの施設へ外来通院中に発熱が出現し、精査加療目的で入院となった。所見では心雑音が聴取され、血液培養ではStreptocpccus sanguinisが検出された。更に心エコーを行ったところ僧帽弁位の感染性心内膜炎(IE)と診断され、ABPCを投与した結果、血液培養は陰性化した。以後、IEに対し手術が予定されていたが、術前に感染性回結腸動脈瘤破裂を発症したため、カテーテル塞栓術で瘤閉鎖および止血を得た後、僧帽弁置換術を施行し、術後はABPCの投与を3週間行い、AMPC内服に移行した。目下、術後1年経過でAMPC内服を継続中であるが、人工弁感染や感染性動脈瘤の再発は認めず、良好に経過している。
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