発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012013969
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58歳女。C型慢性肝炎にて通院中、血清CA19-9の高値を認めた。胸部CTで右肺S10に棘状陰影、胸膜嵌入、気管支透亮像を伴う径3.7cmの結節影を認め、右下葉切除および縦隔郭清ND2a-2を施行した。病理組織学的にpT2aN0M0、pl2、pmO、病理病期IB期、腺房型腺癌で、CA19-9免疫染色で癌細胞が褐色に濃染されたことからCA19-9産生肺癌と診断された。術後血清CA19-9は正常化したが、術後4ヵ月から漸増し、術後9ヵ月で縦隔リンパ節転移、脳転移再発を認めた。化学療法、脳転移に対する放射線療法を行ったが、術後1年4ヵ月に癌死した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011