発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011060418
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39歳女。呼吸苦を主訴とした。右気胸の診断で紹介入院し、右胸腔ドレナージにて肺の再膨張を得たが、過去にも二度月経に一致した呼吸苦を認めており、今回も月経周期と一致していることから月経随伴性気胸を疑った。胸腔鏡下手術を行ったところ、肺には明らかなブレブを認めなかったが、横隔膜に3ヵ月の小孔を確認し、月経随伴性気胸と診断した。小孔を閉鎖するために自動縫合器を用いて横隔膜部分切除を行うとともに、気胸が再発してもドレナージが不要な程度になるように胸膜癒着術を行った結果、術後経過は良好であった。病理所見では切除した横隔膜内に子宮内膜腺管を認め、月経随伴性気胸の確定診断が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010