発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011245571
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64歳男性。患者は1976年に連合弁膜症に対し直視下僧帽弁交通切開術、三尖弁輪形成術が施行され、1994年には僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症に対し僧帽弁置換術、三尖弁置換術が行われた。その後、2009年4月に心不全の治療目的で左室心筋リードが挿入され、両心室ペーシングが施行されたが改善が得られず、同年9月に手術目的で入院となった。精査の結果、巨大左房、巨大冠状静脈洞を伴う連合弁膜症と診断され、弁膜症手術に加え、巨大左房と巨大冠状静脈洞の縫縮術を同時に施行することとなった。その結果、術後の経過は良好で、患者は肺容量が著明に増加し、呼吸苦などの自覚症状も改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011