発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006131505
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三尖弁疾患の主体は,三尖弁逆流である.とくに右心負荷による二次性の機能性三尖弁逆流が多い.三尖弁疾患の聴診では,吸気時に雑音が増強するRivero Carvallo徴候が特徴的である.機能性三尖弁逆流は,右室拡大が著明なほど高度な逆流を生じやすい.高度な三尖弁逆流では,逆流による右房圧v波の上昇により,急激に右室-右房間の圧較差が減少する.左心系の弁膜症の手術予後が良好にもかかわらず,遠隔期に三尖弁逆流が重症化する例がある.三尖弁狭窄のほとんどはリウマチ性であり,左心系弁膜症に合併してみられる例が多い.三尖弁狭窄のほとんどは,弁接合不全による高度な三尖弁逆流を伴っている
©Nankodo Co., Ltd., 2006