発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009346691
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65歳女性。患者は右上肢脱力感を主訴に、頭部MRIにて脳梗塞の急性期と診断され、緊急入院となった。塞栓源検索を行ったところ、経食道心臓超音波にて左房側の僧帽弁後尖に付着する1.46×2.79cmの腫瘤像が確認された。以上より、本症例は左房内腫瘤とそれに伴う急性期の脳梗塞と診断され、周術期脳合併症リスク回避のために、発症から3週間後に腫瘤切除術が行われた。その結果、病理組織学的に僧帽弁後尖原発の乳頭状線維弾性腫で、術後は神経学的所見の悪化を認めず、手術から15日目に軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009