発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009298955
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78歳男。5×10mm大の左上葉肺扁平上皮癌に対し定位放射線治療を施行し、治療2ヵ月後のCTで腫瘍は3×5mm大に縮小し、治療効果は部分奏効であった。しかし、治療7ヵ月後のCTで腫瘍は25mm大に増大しており、腫瘍の再燃と診断して、胸腔内視鏡下に左肺上葉切除術を施行した。胸膜直下に腫瘍を認めたが、癒着などはみられなかった。病理組織学的に腫瘍は32×26×24mmの中分化型扁平上皮癌であり、pT2N0M0と診断された。定位放射線治療施行前の生検組織と比べて、組織的な変化はみられなかった。術後経過は良好で、術後7日に退院となり、術後約1年の現在、無再発で外来通院中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009