発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009296147
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19歳女。学校健診で胸部異常陰影を指摘され、近医でのCTで腫壁腫瘍を認め精査加療目的に当科紹介となった。CTで左第6肋間に胸膜外サイン陽性の約2cmで内部不均一な腫瘍を認めた。分離肺換気を行ない、腫瘍の直上中腋窩線上に約2.5cm切開した。支持糸をかけ腫瘍を牽引しながら剥離し、肋間神経の正常部を確認、結紮後に切断して腫瘍を摘出した。病理所見よりAntoni A+B型の神経鞘腫と診断した。手術翌日の胸部X線で気胸は認めず、術後6年経過して再発徴候は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009