発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009178882
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53歳女。3年前より胸腔内脂肪腫が徐々に増大してきた。胸部CTおよびMRIでは左肺下葉と胸壁に挟まれ脂肪組織と同程度の低吸収性あるいは高信号を示す三日月形腫瘤を認め、胸腔鏡下に手術を施行した。多数に分葉した腫瘍が2.5cm径の茎で胸壁に付着し、最大径が10cmであったため、腫瘍をポーチに回収してポーチの口をポート孔から外に出し、そこから腫瘍を小さく切断して体外に取り出した。病理所見で成熟脂肪細胞からなる良性脂肪腫と診断された。術後3年経過して再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009