発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009150018
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54歳女。検診にて胸部X線像上の多数の腫瘤陰影を指摘された。転移性肺癌を疑い全身検索を行うも、異常所見は認めなかった。胸腔鏡下肺生検を目的として入院した。胸腔鏡を使用し胸腔内を観察すると、無数の小腫瘤が存在した。そのうち、2個の腫瘤を含む肺を部分切除した。病理組織所見により、肺類上皮血管内皮腫と診断した。確定した有効な治療法がないため経過観察の方針とし、長期間無症状で経過していた。胸部X線像、胸部CT、上腹部CT、骨シンチグラムにて肺転移、胸水貯留、肝転移、骨転移を認め、呼吸不全のため死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009