発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008008059
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93歳6ヵ月女。患者は食欲低下で点滴加療を受けていたが、胸水の貯留が指摘された。胸部造影CTでは遠位弓部大動脈に前外側下方に最大短径7cmの嚢状瘤が認められ、両側胸水および血腫と思われる領域を認めた。弓部大動脈瘤の破裂と診断し、入院2日後に準緊急手術を施行したところ、術後2日目に抜管なったが、術前からの低栄養ため術後も胸水の貯留が続いた。そのため術後9日目に集中治療室より退室なったものの、食事摂取低下と尿量減少にて胸水貯留および肺うっ血が進行して、13日目に再び入室となった。以後、28日目に集中治療室より退室となり、51日目にリハビリテーション目的に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007