発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007324262
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30歳男。覚醒剤を常用するようになり、不潔な処置で自己注射をしていた。発熱があり、肺炎の疑いで入院した。血液培養検査でMSSAを検出した。また、心エコーで三尖弁位に疵贅と高度の逆流を認め、三尖弁の感染性心膜炎(IE)と診断した。肺病変は三尖弁IEに伴う敗血症性肺塞栓症と診断した。自己心膜を用いての弁尖再建により三尖弁形成術を施行した。術後31日目に退院した。術前に認められた肺結節影は術後は改善し、外来で施行した胸部X線像では消失した。術後の経胸壁心エコーでは三尖弁の逆流は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007