発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017304636
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39歳男。発熱を主訴とした。経口抗生物質を開始したが、血液培養からStreptococcus agalactiaeが検出され、入院の上、benzylpenicillin potassiumを開始した。著明な湿性咳嗽と収縮期雑音を認め、経食道心エコーでは三尖弁に22×10mmの疣腫の付着と中等度三尖弁閉鎖不全症を、胸部CTでは右下葉に楔状結節陰影を認めた。体外循環・心停止下に疣腫付着部ごと弁尖を部分切除し、Da Vega法による弁輪形成術を施行した。術後4週間の抗生物質治療を行い、胸部CTで楔型陰影の縮小を確認し、術後31日目に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2017