発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006269261
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15歳女.高校入学時の胸部X線像で異常陰影を指摘された.MRIは,椎体左側にT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号の単房性嚢胞を描出した.後縦隔発生の縦隔嚢腫と考え,胸腔鏡下手術を行った.摘出腫瘍は線毛円柱上皮におおわれた嚢腫で,嚢胞壁には粘液腺,軟骨を認め,気管支嚢腫と診断した.術後は良好に経過した.縦隔内嚢胞性病変の診断には術前MRIが有用で,術前MRIと術後所見は一致した
©Nankodo Co., Ltd., 2006