発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010054006
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55歳男。大腸癌の術前全身検索時に胸部異常陰影を認めた。腹腔鏡補助下右半結腸切除術を施行後、胸部単純CTにて大動脈弓部左方に高CT値を呈する最大径33mmの境界明瞭な腫瘤陰影を認めた。診断・治療目的に胸腔鏡で胸腔内を観察したところ腫瘍剥離の際に黄色の粘稠なクリーム状の内容物流出を認めたため、吸引し腫瘍を切除した。吸引した内容物は細胞診検査にて結晶様の構造物を認めた。切除標本は病理組織学的に線毛上皮細胞がおおい一部に気管支腺を認め、気管支嚢腫と診断した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009