発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005190859
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64歳男.左胸鎖関節形成術を行い,4ヵ月後に内固定金属(Kirshner鋼線)を抜去しようとしたところ,1本しか見出せなかった.胸部単純X線像では,縦隔内に残りの1本が認められた.鋼線の先端は下肺静脈付近まで達していた.胸腔鏡下に縦隔を検索すると,下肺静脈近傍,前縦隔側の縦隔胸膜から胸腔内へ鋼線が露出していた.鉗子で鋼線を把持し,抜去した.明らかな血管損傷を認めない場合には,胸腔鏡は手術侵襲も小さく,有用と思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005