発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006102455
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生後3ヵ月の男児.出生時,頻呼吸及び肝腫大を認め,心エコーにより心室中隔欠損+心房中隔欠損+肺高血圧(PH)と診断され,利尿剤投与で経過観察となった.生後2ヵ月時に左室拡大と重症PHに伴う有意な大動脈縮窄と動脈管開存を認め,大動脈縮窄解除と心室中隔欠損閉鎖に対して手術を施行した.術後10時間頃から肺動脈圧(PAP)の上昇を認めたため,一酸化窒素吸入(iNO)を開始し,翌日には経鼻胃管からsildenafil citrate(SIL)投与を開始した.SIL投与時に,等圧発作は消失し,iNOを漸減中止したが,PAP及びSao2は良好で,SIL投与終了後の心エコーではPHの残存は認められなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005