発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006102450
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弁置換術を施行した慢性透析患者41例を対象に,術後成績について検討した.術前の平均透析期間は7.1±6.3年で,原疾患では慢性糸球体腎炎が,弁膜症では大動脈弁単独疾患が最も多かった.術式別では大動脈弁置換術(AVR)が19例で,機械弁のみ使用は35例であった.早期成績では30日死亡を含む病院死亡は9例で,遠隔成績では病院死亡を除く30日以後死亡は17例であり,全例で人工弁機能不全及び再手術は認めなかった.又,脳血管障害を含む出血合併症は17例20件で,発症率は41%であったが,血栓塞栓症の発生は見られなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005