透析患者における冠動脈疾患と心臓弁膜症の診断と治療
透析患者における心臓弁膜症 弁形成術の適応とタイミング(周術期管理も含めて)
山下 裕正
1
,
尾崎 重之
1東邦大学医療センター大橋病院 心臓血管外科
キーワード:
血液透析
,
三尖弁閉鎖不全症
,
心臓弁膜症
,
腎不全-慢性
,
僧帽弁狭窄症
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
大動脈弁狭窄症
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
周術期管理
,
心臓弁形成術
,
病態生理
Keyword:
Aortic Valve Stenosis
,
Aortic Valve Insufficiency
,
Heart Valve Diseases
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Mitral Valve Stenosis
,
Tricuspid Valve Insufficiency
,
Perioperative Care
,
Cardiac Valve Annuloplasty
pp.1011-1020
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014312038
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透析患者における心臓弁膜症は,石灰化病変が原因となることが多い.定期的な透析で水分管理がなされているために,心不全症状の出現が遅れ,外科的介入のタイミングが遅れることがある.とくに長期生存率が望める日本の透析患者では,術後長期予後を視野に入れた,できれば抗凝固療法が不要な弁形成術を広く適応していくことが望まれている.近年は,これまで人工弁置換術を余儀なくされていた症例であっても,自己心膜を使用するなど外科的治療の進歩により,抗凝固療法が不要な手術も普及している.
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